なんて冷たい雨の一日でしたでしょうか…。
手がかじかんで、冷たくなっても暖房はなるべく入れたくない…。
足元だけ暖めてなんとか今日も乗り切りました。
いよいよクリコレの新柄も最後の生地のお披露目です。

今年生誕140年を迎えた菱田春草の「黒き猫」に先月会いに行ったばかりですが



まさか、こんな素敵な生地に出会えるなんて!!!

見る者を惹きつけてやまない名作、菱田春草作『黒き猫』。
縦約2m、幅約60㎝の掛け軸は、皆様ご存知の通り
重要文化財に指定されておりますが、多くの芸術家が魅了されましたよね。

北原白秋は詩の中で語らい、竹久夢二は愛する女性に抱かれる黒猫に我が身を移し、
速水御舟は苔の上で過ごす愛らしい黒猫を描き…。

そんな作品の中に描かれているのは、紅葉した柏の葉の幹に佇む一匹の黒猫。
思わず触れたくなるような、ふわふわとした毛並みの猫に比べ、
陰影なく描かれた柏の木や奥行きのない背景はどこか装飾的。
その革新的な画風に誰もが驚いたと言います。

それを見事、羽二重の生地に表現したお宝生地に巡り会えた奇跡!



柏の葉の色が違いますが、逆に赤い柏の葉の方が「あ・うん」ぽい色合いですよね!

1874年に長野県飯田市で生まれた春草は、16歳で上京し東京美術学校へ。
校長の岡倉天心を師と仰ぎ、先輩の木村武山、横山大観、下村観山らと競いながら
絵の腕を磨きました。しかし病により36歳で死去。



死の前年にたった5日間で描き上げたのがこの『黒き猫』です。

ぴんと立った耳、ふわふわなリアルな毛並み、写実に徹していながら尚
装飾性に富んだ作風は、ヨーロッパの絵画にも匹敵するほど個性的ですよね。



重要文化財の『黒き猫』に今年出会えた事、と同時に
この『黒き猫』生地に出会えた奇跡!
やはりエスパー志尾美は、ハンター志尾美としても絶好調でしょうか?(笑)

もうこれはお宝レア生地を超えてますよね…。
さぁ〜て、このお宝レア生地がどんな作品に変身しているのか、乞うご期待!

☆この生地から完成したバッグは、こちら
☆この生地から完成したお洋服は、こちら


関連タグ:菱田春草 「黒き猫」 猫文様 


この記事に関するお問い合わせ

お名前  
ふりがな  
メールアドレス  
タイトル
お問い合わせ内容

RSS2.0