2016.11.11
冗談でなく、いつ遺作となっても良いと思える作品だけを作り続けて行きたい想いは
2000年のブランド立ち上げ時より変わらずです。
今回の生地合わせも何年も素敵な物語が出来るまで
本当に相性の良い生地が出てくる迄、静かに待ち続けました。
着物リメイクの肝は、着物本来が持っている模様の意味や物語をより深く探究して
新たな物語として一つのお洋服に変身させる事だと考えております。
なので、いくら美しい着物と出会ってもすぐに形にするのではなく
その着物がより輝く様な、生地合体を目指しております。
そんな訳で昨日、お披露目させていただいた赤地鳳凰模様の生地と合体する運命の生地は、
こちらーーーーーー!!
これまた初の歌舞伎絵札模様でございます!
片目だけの寄り目が見事に描かれた見得の顔の素晴らしさ!
ひだ丸って?
このお方は…?
中村屋…で間違いないですよね?この顔立ちは…。
どなたが存じ上げませんが、男前〜!
そして、今回は、初のバイカラー仕上げで前と後ろ見頃の生地が違うのです。
斜め縞の菊紅葉花丸文様が黒と朱赤オレンジの大胆で粋な色使いが
これまた振り向かずには、いられません!
あ〜どうか無事に完成します様に!